Fashion

10月のPOP UP STOREや、さらにはその先の企画について進めている最中ですが、

世の中は間もなくお盆休みという事で少し違った角度からの話題を。

 

UNRESSとしてファッションとどう関わっていくか。という事に触れておきたいと思います。


 

UNRESSはこの1年前頃から、モノづくりの方針を大きく変えました。

クオリティの高いプロダクトを生み出す事はもちろんですが、なぜ作るのか、誰が関わっているのか等、

服が出来上がるまでの想いや背景を前面に出すようにしました。出来るだけチームで動くようにも心掛けています。

BLANKと一緒に作り始めたのも、inoriと現場を共にしているのもそういった理由からです。


 

好きなアーティストのライブを観た後の感覚。

ふわふわとしながらも、体や記憶に鮮明に残っている感覚。

 

そんな事をファッションで表現する為にはどうすればよいか。と考えた時に選んだ方法です。


 

何千、何万のある服の中から自分達の服を選んで貰うにはどうすれば良いか。

服以外の見えない部分を共有して貰えれば、着る事がもっと楽しくなるし、知識や経験にする事が出来ると思います。

 

どこにでもある白Tシャツでも、大好きな人から貰ったら、とても想いのあるものになるような。


1人の天才が作る服、クリエイティブ色全開の服も好きですが、自分はシンプルだけど気が利いていて、さらに想いやコンセプトを知るともっと深い!

みたいな服に感動します。

そして現在のチームで作る服作りはそれを追求できる良い環境です。



 

クオリティーやコンセプトを追求しながらも、想いの伝わる商品を届けていきたいです。

 

UNRESS Y2

www.unress.com

わたしたちだからできる、ものづくりの意義、意味とは。

こんにちは、inoriです。

もう連日うだるような暑さにやられて

へばってきています。


「初夏」なんて、

爽やかで心地よい季節を経ることなく、

いきなり灼熱!真夏!サウナのよう!


しかし、この夏を乗り越えないと

秋はやって来ないんですね〜…

水分摂って、暑さ対策徹底して、

万全の体制で秋を迎えたいですね。





その秋に向けて、

もりもり新作を作っているアトリエに

ふたたびお邪魔しました。


この前作っていたシャツに加えて

新たに2型製作中ということで

見せていただいたのち、

実際に着させていただきました。


まずはこちら。

フード付きのプルオーバー。

リブがついていてしっかり感はあるものの

全体的に軽い着心地。


わたしが着るとこんな感じ。


後ろはすっかりお尻が隠れるほど長くて

小柄な方ならチュニックとしても

着られそうなくらい。


まさにこのデザイン画のバランスどおり。

カットソーのように着られるよう、

厚手のスウェット生地などではなく

柔らかな素材を検討中とのこと。


重ね着するときもゴワつかないように

肩もラグランスリーブになっています。


ひとつひとつのデザインや仕様自体は

特別でなくても、

素材を変えてみることで

役割が変わってきたり、

さすがUNRESS!といったような、

UNRESSがやる意味があるアイテムが

あがってきました。



それに対して、お次のこちら。

羽織りのコートのような

シャツワンピのような。


先ほどのアイテムに比べて、

やじさんは作ってみたものの

UNRESSとして打ち出す意味があるのか?

と、考え混んでおりました。


よくありそうな、というか…

なんら特別感がないというか…

そう言って、もやもや。



とりあえず、着てみることに。

インナーには先ほどのプルオーバー。

アウターには現在製作中のダウンシャツ。



重ねてみると、

あれ、意外といいんじゃない?と

目を輝かせるやじさん。



プルオーバーはラグランであることで

重ね着しても着心地悪くならないし、


シャツワンピは

襟がなく、開きが大きいため

プルオーバーにもアウターにも

襟元が被らずスッキリして見えるし、

丈のバランス感も◎


ダウンシャツも

アウターほどしっかりしすぎていないため、

重ねても着られてる感が無くて

合わせやすい。


それぞれのアイテムが

それぞれを引き立てあう。


案ずるより着てみたほうが

話が早かったのでした!笑



ちょうどその日着てきたワンピースに

羽織として合わせてみるとこんな感じ。


襟元が、後ろはしっかり立っているのに

鎖骨側は体に沿うつくりになっているので

スッキリ見えます。


ただ、やじさんが着てみても、この長さ。

身頃の丈の長さに前後さを出すにしても

後ろが長すぎる。



ということで、

その場で裾丈だけお直し開始。

パターン上で手直しをして、


布に印をつけて、


その印どおりに裁断。


縫い代をアイロンがけします。


こんなとこまで自分で手作業でやる人って

なかなかいないんだよねー

と、笑いながらやじさんはいいますが、


その分、思いついたことを

スピーディに形にできて良いなあと

思います。


そのままミシン掛けまで行って、

お直し完了。


やじさんの思うバランスになったようです。





そして、

先ほど改めて着たダウンシャツ。

それに乗せる予定の

刺繍柄のイメージが出来てきた。

ということで、見せていただきました。


ワッペン刺繍や、作撮りのときの

バラのイメージを膨らませてスケッチ。


こんな感じで、

ワッペン刺繍のように同系色の刺繍を

大きく載せていこうと思うんだよね。

と、やじさん。





ここからは、本来

モデルごときが口を出すのはタブーな域の

お話になっていくかもしれませんが、

意見を積極的に聞いてくださるやじさんだからこそ

フットワーク軽く動けるUNRESSだからこそ

成り立ったやりとりになります。





「え?バラなんですか?」


てっきり、この前購入した

北斎の絵を柄に使うものだと思っていた私。


「柄も違う上に、

ワッペン刺繍のようにモチーフを

ボンボンボンと載せていくとなると、

浮世絵の要素はどこに?」


と、ズケズケとものを申しました。

物を目の前にして

軽くフリーズするわたしと、

わたしの発言にフリーズするやじさん。



そこから、さらにわたしは図々しくも

「もし、わたしが

この一連の取材の流れで学んだ

浮世絵の要素をこのアイテムに取り入れるなら…」


と、考えたことをぶわーっと

お話しさせていただきました。


それがひととおり終わるまで

聞いてくださったやじさんは、

それを反芻し、面白がってくれ、

デザインに取り入れてもらえることになりました。


もちろん、わたしが言ったことが

そのままデザインや仕様に現れてくるとは

思っていません。


一旦やじさんのなかで反芻して

やじさんのデザインとして、

もう一度アウトプットされてくると思います。



ただ、やじさんは

「デザインの仕方に

そんな考え方もあるんだなぁ…

人の話を聞いてものづくりをするのは

やっぱり面白いなぁ。」と

受け入れてくれたのでした。



この話はとっても面白く

実りある話になったかと思うのですが、

とっても長くなってしまうので、

このシャツが出来上がってきたときに

改めてお話ししようと思います。





ただ、

UNRESSだからできるものづくり。

今回取材を重ねている意味。

ブログを書いている意味。

人を巻き込んでものづくりをする意味。

思っていること、概念を

デザインするということ。


全てが綺麗に繋がったように思えて、

それがまとまったとき、

わたしたちはとても面白かったのです。



それが伝わる洋服が

皆さんの元に届くと良いなぁ。





少しずつ、

取材を通して書く

このブログの意味が自分の中で

はっきりしてきたように思います。


より一層心を傾けて

秋のPOP UPまで

駆け抜けていきたいと思います!


これからもどうぞよろしく

お付き合いください。



暑い日が続きますので、

皆さんお体ご自愛くださいね。

また元気に来週お目にかかりましょう。


inoriでした!

POP UP !!

あっという間に8月。

夏を楽しみつつも、秋冬の製作で頭の中がつねにぐるぐるしています。

 

UNRESS & (UNRESS)は今回もPOP UP STOREにて新作を発表します。

 

 

UNRESS (UNRESS) POP UP STORE


東京

2019.10.12(Sat) - 13(Sun)

場所:ZOOMAN原宿

東京都渋谷区神宮前3-21-18

 

愛知

2019.10.26(Sat) - 27(Sun)

場所:maison shintenchi (メゾンシンテンチ)

愛知県名古屋市中区大須3-4-18

 

※営業時間については詳細が決まり次第、改めて告知致します。

 


東京は今までは吉祥寺にて開催していましたが今回は原宿にて行います。

このZOOMANというギャラリーは2011年にUNRESSを立ち上げて、初めて展示会を行った場所です。

当時もBLANKにはモデルとして展示会に参加してもらってました。

また一緒に戻ってこれて改めて縁を感じるし、ブランドとしても節目のイベントになりそうです。

 

2011年、ZOOMANでの展示会。

準備するY2とガラス越しに映り込むBLANKカメラマン。

 

そして初の名古屋での開催!

多くの方から、都外でのPOP UP STOREの要望を頂いていたので開催を決めました。

良い出会いもあり、実際に下見に行ってギャラリーも選びました。

たくさんの方に見にきて頂けると嬉しいです。

 

 

maison shintenchi(メゾンシンテンチ)

会場の周りには古着屋やヴィンテージショップなどが多く立ち並ぶ、大須のショッピングエリアです。

 

 

モノづくりも絶賛進行中です。

 

 



BLANKとはまた新たなチャレンジを企画中です。

相変わらす彼のアイディアには驚かされるし、今回も色々なタイミングがさらにハマってきているように感じます。

順次発表していくので、どうぞお楽しみにしていて下さい。

 

 

 

inoriとの取り組みでは、ウチの服作りを新たなの視点から見る事で新たな発見を貰ったり、

「質」というものを上げてくれていると感じます。

 

仮縫いをしながらも、アイデア出しに余念がないinori。

他のブランドではやりませんが、ウチは「リアルな意見を吸い上げる」という意味で、こちらからお願いして意見を求めています。

 

 

集大成として作るイメージヴィジュアルはどんなものになるか、まだまだ予想出来ない部分を探っていきたいと思います。

 

 

「Re: Nostalgic」をテーマとして。

新時代を生きていく中で、Nostalgic(懐かしさ、甘酸っぱさetc…)の意味を再度考え直し、自分達の新たな解釈で、

アイテム、グラフィック、パターン、コーディネートなどに落とし込んでいきます。

 

 

 

よい夏をお迎え下さい。そして秋に会えるのを楽しみにしています。

 

UNRESS Y2

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オリジナリティの在り処

こんにちは、inoriです。

さて、今週は

生地屋さん二件にお邪魔して

取材させていただきました。



取材日に集合するなり、

やじさんとわたし

格好が似ていて笑ってしまいました。


やじさんは、

Phantom ロングTシャツのオレンジ

とハーフパンツのコーディネート。

思わずにやり、の瞬間を激写。


わたしは、

Drawing ロングTシャツのホワイト

と、ハーフパンツのコーディネート。

全身白で揃えてみました。


さて、行ってみましょう〜。





一件目は、コスモテキスタイルさん。


入ってみると

こんな可愛らしい生地から


メンズらしい生地


ベーシックなものまで、幅広く揃っています。


田尻さんと打ち合わせしながら

生地選びをします。


どんなアイテムに使うかを前提に

刺繍したら?プリントしたら?を確認し、

素材感、質感、特性などは

生地見本を実際に触ってチェックします。


生地見本にはこんな風に

生地のさまざまなデータが書かれています。


カラーバリエーションが

一気に見られるものも。


ラックには

その生地で服を作ったらどうなるか

生地見本とお洋服がかかっています。


見せてもらった中から一通り選んだ後、

おすすめなものを出してもらったり、

以前オーダーして

好評だったものに近い仕様のものや

こんな仕様のものはないか聞いてみたり。


コスモテキスタイルさんの生地は

メンズアイテムに適した生地感でありながら

無骨すぎない柔らかさや

しなやかさがあって使いやすく、

ユニセックスなアイテムを作るのに

適しているそう。


コスモテキスタイルさんでは

アウターやシャツなどに適した

しなやかなライン、落ち感のでる生地を

探すことが多いようです。


選んだ生地のサンプルを

アトリエに送ってもらえるようお願いし

コスモテキスタイルを後にしました。

後日改めて色や量を決めてオーダーします。





さて、二件目。

デザインフェスタギャラリーへ。

これまた随分

雰囲気の違う場所にやってきました。

ギャラリーの中は

たくさんのブースに分かれていて

色んな人や団体が出展してる様子。


その中を抜けて行くと


ありました、こちらのブース。


ラックには

生地見本用にコートがずらり。

全て同じように仕立てられているため

生地感の違いが一目瞭然。


こちらは岡山の生地屋さんだそうで、

定番で使っているデニム生地や

ボトムに使うような

少ししっかりした生地を

探すことが多いそう。


こちらでも気になる生地を

リストアップして

サンプルを送ってもらえるようお願いして

ギャラリーを後にしました。





ここまで二件ご一緒して驚いたのは

生地を見るスピードの速さ。


あっという間にテーブルが

サンプルがいっぱいになるほど。


ラックにかかった生地を見るときも

見極めが速い。



気になって

生地を選ぶ基準を聞いてみたところ

まず真っ先に出てきたのは生地感でした。 


ディテールはメンズ、生地感はレディース。

肌触り、着心地、質感、落ち感などの

生地感を第一に選ぶことで

ユニセックスなバランスを作るのだそう。



それから、基本的に

柄物は選ばない。ということ。


オリジナリティを出したいと思った時、

柄はどうしたって

イメージが強い上に被りがち。


オリジナルの柄で生地を作るか、

古着リメイクなどで柄を使うことはあっても

あまり柄物の生地を

新しく買うことは無いそうです。



作りたいアイテムを前提に

適した生地を選ぶこともあれば、

良い生地を見つけて、

その生地感に適したアイテムをデザインすることも。


ただ、

選んだ生地の中に気になる色があれば

色展開を増やすこともありますが

色を元に生地を選ぶことはあまりないそう。



UNRESSでは

デザインのディテールやサイズ感で

メンズらしさを出しながら、

素材感でレディス感をプラスすることで

ユニセックスな仕様になるよう

絶妙なバランス感を探る。


それがUNRESSのオリジナリティに

繋がってゆくのですね。


その基準がやじさんのなかに

しっかりしているからこその

生地を選ぶスピードの速さだったんですね。





さぁ、また少し

洋服ができるまでの秘密が

少しずつ見えてきた感じがしますが

次はどこへ行くのでしょう?


これだけブログを書いていても

まだ洋服の全体像は見えません。


先は長いですねぇ。

洋服作りって果てしないですねぇ。


この1着に詰まったストーリーを着る、

と考えると

日々の服選びも、買い物の基準も

また違った視点になりそうですね。


そこに選ぶ側も

オリジナリティが出せたら

また面白い効果が

連鎖していきそうな気がします。



それでは、また来週。

月曜日にお目にかかれるよう

頑張って取材してきます!


お読みいただき、ありがとうございます!

inoriでした!


Fabric

ようやく夏本番という気候になってきました。暑い。

 

 

今月初めに発売したBLANK105 Over-Tはたくさんのご注文を頂き、どうもありがとうございます。

自分達なりのベーシックを追求して出来上がった思い入れの強い商品です。

 

 

裏話ですが、生地の注文数を間違えてしまい予定していた枚数よりも多く上がってきて、売れるかヒヤヒヤしていたんですが(笑)

チャコールネイビーに関しては2時間で完売。ホワイトものこりわずかとなってます。白T探している方がいたら是非オススメです。

 

BLANK105 Over-T

 

良い反応も頂けていて嬉しい限りです。

こちらのブログやインスタ等で商品のコメントを頂ければ今後のモノづくりの参考にさせて頂きますので是非色々お聞かせ下さい。

 

 

さてさて今回は生地について、

 

生地は奥深いですね。

まだまだ分からない事ばかりですが、デザインや服のシルエットを活かす生地のチョイスを心がけています。

また半年後、1年後どうなっているかとかも考えて選んでいます。

 

春のヒット商品、WISENコートに使用した生地。キュプラが少し入る事で程よい光沢感としなやかさが生まれます。

 

WISENコート

 

ごりごりのメンズっぽい生地よりは、しなやかな生地をチョイスする方が多いです。

具体的にいうと綿100%ではなく、レーヨンやキュプラ等を混ぜて柔らかさを持たせたもの。

日常生活に溶け込んでいて、気がつくといつも手に取っているような。

ここ最近はUNISEXを追求しているので、そういった部分も影響しているのかも知れません。

 

 

毎シーズン1個か2個くらい、「これは売れる!おもしろい服が出来る」という生地が見つかります。

秋冬も既に見つけていて、はやく物が上がってくるのが楽しみです。

 

Tops: UNRESS その他:本人私物

 

全身UNRESSの服を着るって言うのはデザイナーの自分もあまりしていなくて。

他のブランドの服やヴィンテージの服とかと合わせた時に調和しているもの、程よく主張できているもの。

を目指しています。

inoriのコーディネートも毎回素敵にアレンジしてくれてます。

 

「ちょうど良い所を刺す。」

そんな服、そしてそんな人間でありたいと思っています。

 

UNRESS Y2

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螺旋サイクルの途中で

こんにちは、inoriです。

なかなか梅雨明けが訪れず

スッキリしない日々が続いていますが、

ようやく夏らしい暑さが

姿を表してきたように思います。

今年の夏はどんな夏になるでしょうか?

そして、その先の秋冬は?


10月にはUNRESSのPOP UP STOREが

東京と名古屋で

開かれることが発表されました。

きっとあっという間に

その日がやってきてしまうのでしょうね。


それまでになるべくたくさんのことを

皆さんにお伝えできるように

頑張って書いていこうと思います。

今週もどうぞよろしくお付き合いください。





さて、今週は、刺繍のお話。


BLANKとして(UNRESS)に携わる

龍さんとの打ち合わせ風景から。

帽子やTシャツに取り付ける予定の

刺繍のワッペンについて

二人でイメージを共有するところから

打ち合わせは始まりました。


帽子のどのあたりにワッペンを入れるのか


それによって

ワッペンのサイズはどれくらいにするのか


デザインの修正点や

仕上がりのイメージ共有をしたり、


それ以外にも今後順次

展開していきたいデザインを話し合ったり

ワクワクする話が盛りだくさん。

話は次から次へと出てきますが

打ち合わせもそこそこに…

やじさんは、刺繍工場へ。





原織ネームへやってきました。

龍さんと打ち合わせでまとめたイメージを

今度は実際に形にするための打ち合わせを

原さんと行ってゆきます。



工場にあるアーカイブから

近いイメージのものを出してもらい、

質感や、針の差し方、

縁取りを入れるのか否かなど

より細部を詰めていきます。


(うーん、どうしようかぁ…悩むやじさん)


すぐ後ろでは他のオーダーに応えるため

刺繍ミシンが全力で稼働中。


一台のミシンに

たくさんの糸がかけられていて

とてもカラフル。

普通のミシンとは随分違う様子。

刺繍用のミシン、わたしは初めて見ました。



そして最後は

刺繍糸の色を決めて行きます。


帽子との色のバランスも見ながら糸探し。


白っぽい糸の中にも

シルバーだったり、ゴールドだったり、

生成りだったり、真っ白だったり、

微妙な色味の違いがたくさんある中で

吟味を重ねてゆきます。


色を決めたら、

サンプルを作ってもらえるようにお願いし、

その日は工場をお暇することに。


そのサンプルの仕上がりを見てから

量産に入るのか、修正を入れて行くのか判断

物作りはひたすらその繰り返しですね。





PDCAサイクルというものを

皆さんご存知でしょうか。


Plan (計画)

Do (実行)

Check (評価)

Act (改善)


この4段階を順番に行い、

Aまで行ったらまたPに戻る。

そのように、ものづくりを継続しながら

これまでの一周よりも

1段階レベルを向上させることで

螺旋状に改善していくための取り組み、

サイクルのことをいいます。


CをStudy (研究)のSにした

PDSAサイクル、という考え方もあるそう。





UNRESSのものづくりは

まさにこれです。


やじさんが自ら考え、

作り上げたものを販売し

やりっぱなしにすることなく、

振り返って次につなげる。


また、

人を巻き込んで

イメージを共有し、ものを作り、

修正改善を繰り返していくことで

PDCAにさらなる厚み、深みを与える。


良いものづくりをするため

日々、邁進している姿が

垣間見えました。





わたし達は、たいてい

PDCAサイクルを経たあとの

出来上がったものしか目にすることがなく、

途中段階を知りません。


しかし、継続的に

ブランドを見守ったりお洋服を買うことで、

また1段階あがったものを見ることができる

と、考えると


いま手元にあるお洋服も、

まだまだサイクルの中での

途中段階なのですね。


そう考えるとわたしたちも

服を買ったり、着たりしていくことで、

ものづくりに関わったり、

貢献できるのかもしれません。


新たな発見でした。





今製作しているAWコレクションでは

また刺繍のアイテムが登場するそうなので

今回のワッペン作りを経たうえで

それを活かしたアイテムが

きっとまた皆さんの目の前に現れることかと思います。


そのためにもまた

原織ネームさんに

お邪魔する日がくることでしょう。


その時はまたお見送りをお願いしますね。

可愛いお見送りに後ろ髪を引かれながら…


また新しいPlanを携えて

ここにやってくる日のために。

やじさんは奮闘中です。



ブログでものづくりを追いかけ続ける意味が

少しずつ見えてきたように思います。





今週もありがとうございました。

まだまだ道半ばのinoriが

お届けしました。


それでは、また来週

このブログも

1段階上がれていることを願って。

Flower

色々な花のモチーフを作っています。

 

Rose Cap

 

これまではエレガント過ぎるイメージが先行して使ってこなかったんですが、

ノスタルジックな世界観や、エレガントとは対極の毒っぽいイメージも表現出来ると思い、最近凝っています。

特にやっぱり薔薇は雰囲気ありますね。

 

 

その時の興味を持っている事だったり、価値観の変化、時代の変化などから、好きなものも年々変化してます。

いままでは良いと思っていなかったものも、数年後には良いと感じる事も多いです。

悪く言えば確固たる物がないのかもしれないけど、より自由に凝り固まらず柔軟にキャッチしていきたいと思ってます。

 

バラのワッペンは同系色でまとめ、服やキャップに溶け込むように作りました。

 

 

簡単なスケッチをキレイにモノにしてくれる刺繍屋さんの腕があってこそですが、さりげないワンポイントがエレガントかつ裏に潜む狂気みたいな物が表現できたんじゃないかと気に入っています。

 

 

ノースリーブに関しては数が少なかったのもあり、オンライン販売開始から10分でSOLD OUTしました。ありがとうございます。

 

他にも様々なアイテムに載せる為に作っています。

 

 

浮世絵の精神を花に投影すべく解説中の浮世絵マイスターinori。

モデルとしてだけでなく、アイディアの面でも活躍してくれています。

彼女のインスタ別アカウントshikounorutsuboではマニアックな浮世絵の話が読めるので是非チェックして下さい。

 

 

楽しくもタフな終わりの見えない戦いです。

 

すでにご存知の方もいるかと思いますが、AWのPOP UPは東京と名古屋の2都市で開催します。

詳細決定次第お知らせ致します。

 

 

どうぞお楽しみにしていてください。

 

UNRESS Y2

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こだわりの、厚み。

こんにちは、inoriです。


今回は、

アトリエで取材した際に作っていた

シャツのイメージボードにあった

こちらの浮世絵。

葛飾北斎の

全10図からなる「北斎花鳥画集」のなかの

「菊に虻」という作品。


こちらをシャツの柄に取り入れるため、

この浮世絵の復刻版を購入しに、

復刻版の製作をしている

アダチ版画研究所の

ショールームに行ってきました。




(解説を、一生懸命読むやじさん)





浮世絵を服に取り入れようと思った

経緯については既に

やじさんがこの前書いてくれているので、

今回わたしは浮世絵復刻版の

購入の経緯についてを中心に

お伝えしていきたいと思います。





まずは、復刻版とはなんぞや?

という疑問。


江戸時代に製作された

オリジナルの浮世絵から

線のアウトラインを抽出したり、

退色具合から出版当時の色を逆算して再現。


当時と同じ伝統の木版画の製法で

和紙に水性絵具で刷ることで、

オリジナル版が刷られた当時の色や線が

鮮やかな状態で楽しめるのが復刻版。

だそうです。



アダチ版画研究所は、

年々困難になってきている

伝統木版画技術の保存、研究、

技術者の育成を目的として設立されました。



特にこちらでは

東洲斎写楽の版権を全て持っている版元。


ということで、

訪れたショールームでも

写楽の浮世絵を中心に展示していました。


復刻版だからこそ、

ガラス無しで見る事ができるという

贅沢な展示方法。

さすが、復刻版。鮮やかで綺麗ですねぇ。



間近まで寄ってみると

作品のディテールがよく見えます。

こちらの作品は

背景部分だけが、キラキラとしています。

そして、ほんの少し余白が…


ショールームの方に聞くと、

人物部分を擦り終えたあとにそこだけ覆いを被せて、

背景部分だけは、顔料に雲母を混ぜたものを

刷毛で塗っていくのだそうです。


それを聞いてからもう一度みると、

刷毛のあとがみえたり

背景部分だけ人物より少し厚みがあったりと

新たな発見が…!


こんな発見が出来るのも復刻版ならでは。





ショールームでは

刷る工程や、道具の紹介も。





さらにその奥では

復刻版の実物を見ながら

購入する事ができます。


ショールームで学んだあとだと尚のこと

間近で見て選んで買える喜びも

増すというもの。


早速、北斎の「菊に虻」を

出していただきました。

すごく綺麗…!

まじまじと見つめてしまいました。



同じ「北斎花鳥画集」のなかから

わたしが特に気になったのはこちら。

「桔梗に蜻蛉」

色使いも独特で

シンプルな構図なのに立体感があって。


なかでもわたしが感動したのはこの部分。

蜻蛉の羽の部分をよくみると

羽の模様が立体的に擦り出されていました。


これは、空摺りという技法で

細かく線を掘った版木に色をつけずに刷ると

模様だけが浮かび上がるのだそうです。





ここにくるまで、わたしは

浮世絵って絵の描き方も、絵自体も

西洋画に比べて写実的でもないし

油絵や彫刻のように厚みもないし

平面的な作品だとばかり思っていました。



ただ、一枚の浮世絵を刷るまでには

絵師がいて、彫師がいて、摺師がいて、

膨大な工程を重ねていくことで

人物や風景、花鳥にも

立体感や、奥行、厚みが増して

活き活きとした作品になるのだなぁと

分かりました。


しかも、

江戸時代の作品が時間を超えて、

今、復刻されることで

そこに時間の厚みも加わるのだと思うと

感慨深いものがあります。



そして、

その絵がまた形を変えて

UNRESSのお洋服になって

人の目に触れていくのだと思うと


浮世絵の魅力は

色んな人や時代に

まだまだ限りなく広がっていきそうですね。





わたし自身もともと

浮世絵や、版画作品が好きで

葛飾北斎や、歌川国芳、

現代に近づくと、吉田博だったり

海外だとリトグラフという手法を多用する

アルフォンス・ミュシャなど…

好きな作家さんが沢山います。


だからもう今回の取材が面白すぎて

本当はまだまだ

書きたいことがたくさんあるのですが


そうするととても長くなってしまうし、

本題からどんどんそれてしまうので、

番外編は

わたしが好きなものばかりを載せている

インスタグラムのアカウント

しこうのるつぼ (@shikounorutsubo) にて

今後少しずつ載せていこうと思うので

もしよろしければ

そちらも合わせてご覧ください。





柄をひとつ選ぶにも

これだけのこだわりを持って

丁寧に向き合うやじさん。


次回は、一体どんな製作現場を

お届けできるでしょうか?


次の月曜日をお楽しみに。

それではまた来週!

ここまでは、inoriがお届けしました!


UKIYOE

ここ最近は、浮世絵の世界観に惹かれています。

 

きっかけは海外のインテリア雑誌を読んでいた時に、アメリカンヴィンテージ調の家の壁に北斎の浮世絵が飾ってある写真を見てからでした。

日本の和室に浮世絵が飾ってあっても、ハマりすぎていて何も感じなったのですが、ヴィンテージと浮世絵のバランス感が絶妙で、新しい感覚に陥りました。繊細な浮世絵がポップに見えました。

 

もともと大味なグラフィックが好きなので、浮世絵はじめ日本のアートは繊細なものが多く敬遠しがちでしたが、これをきっかけにTシャツなどのグラフィックに合うようなポップで大味な浮世絵表現を模索し始めました。

 

第1号作品がこちらのTシャツ。

 

歌麿の「ビードロを吹く娘」を大味にアレンジ、着物の市松模様は大きく、細かい線は省略しました。

アメリカの古着倉庫でたまたま見つかった様なニュアンスで、逆輸入的なラフな浮世絵Tです。

 

 実際の作品と比べるとかなりラフです。

 

もちろん全ての人に刺さるデザインではないですが、1部のコアな人達にかなり気に入って頂けました。

このような反響を狙って作ったし、コアな人へ届く作品を残して行きたいです。

こちらの商品は完売してしまいましたが、これからも追求して行きたい表現方法の1つです。

 

新たなグラフィックを作るべく、実際に版元にお邪魔して色々な作品を見たり、様々な文献や映像を見て当時の絵師達の葛藤や作品が出来上がるまでのプロセスを学んだり、色々と掘っています。

 

実際に浮世絵に使われる版

 

北斎の娘、葛飾応為のドラマ。とても面白かった。

 

北斎「菊と虻」購入

こちらも娘、応為が描いたとも言われているらしい。

 

基本を崩す為に基本を知る。最高のグラフィックをデザインする旅は続きます。

 

UNRESS Y2

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服が生まれるところ

こんにちは、inoriです。

今回はついに、お洋服づくりの現場に入っていきたいと思います!

だんだん、取材っぽくなってきましたね〜



はい、こちらがやじさんのアトリエです。

絶賛お仕事中のやじさん。

(たまたま電話があって、

なんだかそれらしく撮れました。)





デスクには今季の

図案やイメージの元となる資料があり、


それを元に、

イメージをまとめたり、

スケッチをして膨らませていったり。

(この前撮ったわたしの写真もある!)



ラックには、

これまでのUNRESSのお洋服や、

自分が心惹かれるお洋服だったりが

並べられており…


それらのイメージの中から

今季作ろうとしているのが、こちら。

一見、普通のシャツのように見えますが…



中を見てみると、綿の入った生地が

裏地に使われています。


着てみるとこんな感じ。

綿が入っているため、体から少し浮きます。


体に沿わない感じといいますか…

ふわっと自立したまま、へたりません。


シャツとアウターの間のような

アイテムになるんですかね?


もう立派に着られる状態じゃん!

なんて思ってしまいますが、


でもこれでも、

まだまだ真っさらな状態なんです。


ここから生地を選んだり、

スケッチや資料を元に

どんな図案を入れていこうかとか、

それがプリントがいいのか刺繍がいいのか、

生地の厚みをどうしていこうか、

ボタンやポケットのサイズや位置だったり、

細かな仕様を、試行錯誤しながら

形に落とし込んで行きます。





さらに、普段なかなかみられない

お洋服の設計図となる

パターン、を見せていただきました。


さて、これどこのパーツでしょう?


数学でも

展開図などが特に苦手だったわたし。

ちんぷんかんぷんです。


こうやって並べてもらうと

分かりやすいですね。

そう、先ほどのパーツは

袖部分のパターンだったのでした。




さらに、パターンを切り出す

前の段階も見せてもらいました。

指し示してもらったところを

よく見てみると


縫い合わせてみたあとバランスを見たり

着て動いてみて動かしづらいところなどを

こんな風に

少しずつ、調整していくのだそうです。





イメージがあっても

それが実際に形になるまでにはこのように

膨大な過程を踏まなければなりません。


しかも、まだまだ途中段階。



誰に、どのように、何を届けるか。

それによってひとつひとつの選択が、

変わってくるのだそうです。





例えば、

今回のアイテム。


普通のシャツが欲しい人からしたら、

きっと綿の入った裏地は

ついてなくてもいいですよね?


同じ綿の入ったアイテムにしても

真冬に着るダウンが欲しい人からしたら

今回のアイテムは心許ないですよね?


だけど、

シャツもダウンも

山ほど世の中にはあります。


そのなかで

UNRESSとして、

誰に、どのように、何を届けたいか。

シャツとアウターの間である意味って?


そこに持たせる役割に相応しい

サイズ感や、生地、色、柄、着心地は

いったいどんなものだろう?


その伝えたいもの、目指したいところが

はっきりしてくると、

そのための手段は限られてきます。



UNRESSとしてのこだわりや思いが

洋服だったり、言葉だったり、

ビジュアルを通して感じてもらえれば、


それが、受け取った皆さんの

満足に繋がるのではないか、

と考えて、

やじさんは日々、服を作っているそう。





服が生まれるところ


こんな感じでお邪魔させていただきました。

まだまだ見えてきていない

こだわりや思いが、やじさんにはたくさんあるかと思います。


それが少しでも皆さんに伝わるよう

これからも取材を重ねて

ブログで発信していこうと思っていますので

今後とも温かく見守ってください。



(デスクでは

この子がやじさんを見守っています)



それではまた、

来週月曜日にお会いしましょう。

inoriでした!